[きょうの人]臨床心理士、公認心理師 刀根良典さん(71)
フルートの音楽瞑想プログラム開発
臨床心理士で小学校の元教頭。スクールカウンセラーや企業の心理相談などに携わり、周南市遠石でとね臨床心理士事務所・カウンセリング・オフィス「ZEN」を主宰している。臨床心理学に並行してストレスを軽減できる瞑想法を研究して「マインドフルネス」の指導に力を入れ、このほど、フルート演奏を聴きながら瞑想を体験する「マインドフルネス健康経営音楽瞑想プログラム」を開発した。
このプログラムは2年前から始めて、学び・交流プラザで体験会を開いたが、すぐに定員がいっぱいになる人気だった。コロナ禍による制限も緩和されたことから9月30日(土)には下松市のほしらんどくだまつのサルビアホールで定員240人の体験会を開く。星のまちカレッジ after5 in 下松の公開講座として開かれ、事前申し込み不要でだれでも参加できる。
フルートは周南市出身で山口市在住のフルート奏者、河村那名子さんが演奏。3部構成で、第1部は刀根さんがマインドフルネスについて説明し、第2部は河村さんの演奏会、第3部は河村さんの演奏に合わせて「音楽瞑想」を体験できる。
河村さんは3歳からピアノ、14歳からフルートを学び、武蔵野音大器楽科フルート専攻を卒業。演奏活動やフルートの講師もしている。
刀根さんは「気持ちをなごやかにしたい、おだやかにしたい人、ストレスを軽くしたい人に体験してほしい」と話している。中学生や高校生の参加も歓迎している。
マインドフルネス瞑想法はとね臨床心理士事務所のホームページからウェブで学べるようにしている。最近、とね式睡眠休息瞑想と、眠りの質を向上するプログラム「とね式SSK48(数息観48)」も開発、掲載している。下松高で受験を前にした3年生を対象に続けてきた不安感の低減などの講座は10年になる。
音楽瞑想プログラムは約90分間。要望があれば体験会を開く。問い合わせは刀根さんへ。