職員のストレス軽減に 刀根さんがつくし園でセミナー
周南市米光の社会福祉法人つくし園(三浦和之理事長)28日、同市遠石のとね臨床心理士事務所の刀根良典さんによる「ウェルビーイング 健康的な生き方・働き方~マインドフルネス瞑想でストレスを軽減し、質の良い睡眠を取ろう~」と題したマインドフルネス健康経営ストレスリダクション(ストレス低減)プログラムが開かれた。
従業員の健康維持・増進によって生産性が向上するという考えのもと「健康管理」に取り組む「健康経営」が近年、重要視されている。このプログラムは従業員のストレスを低減し、良質な睡眠を取れるようにすることに重点を置いた。
情報が溢れる現代では睡眠不足で脳が休めず、怒りや不安などのマイナスの感情が起こりやすくなり、うつ病やパワハラの危険性も高まるといわれる。
この日は同園職員を対象に、睡眠と瞑想で脳や心が休息「何もしない時間」を確保することが、心の健康に必要と説明。
座った状態でできる呼吸瞑想や、刀根さんが提唱する「月の砂漠瞑想法」も実践した。
瞑想は集中力向上、ストレス軽減、ネガティブな感情からの解放などが期待され、眠れない時や大きな仕事の前などに取り入れて、習慣化することが大事だという。
刀根さん(73)は「マインドフルネス瞑想は場所も費用もかからずできる健康経営。企業やハイストレスな管理職にこそ実践して欲しい」と話す。
職員のストレス軽減や働きやすさの向上のためにこのセミナーを取り入れている同園。
セミナーを受けた松田浩一さん(60)は、「目を閉じて何も考えず、呼吸だけを意識すると心地いいと気づいた。この後は楽に仕事に取り組めそう」と心が軽くなったことを実感した様子だった。
出典:日刊新周南 2024年10月30日(水)記事