周南市の臨床心理士、刀根良典さん(67)と周南市二番町の花店、CHACHADO(チャチャドゥー)代表の門脇まゆみさんが、22日、23日に奈良県天理市の天理大学で開かれる「日本ホリスティック教育/ケア学会」の第3回研究大会で研究成果を発表する。
刀根さんは小学校の元教頭で、現在は「とね臨床心理士事務所」を主宰。小学生や高校生、市民に不安やストレスに対応するための「マインドフルネス瞑想」を指導してきた経験から、教育・文化領域の瞑想プログラム、「マインドフルネス瞑想@維新やまぐちスタイル」の普及を呼びかけている。
今回の発表もタイトルは「マインドフルネスの第4領域、教育・文化活動モデルによる新しいマインドフルネス・実践プログラムの提案」。医療、ビジネス、宗教領域で活発なマインドフルネスだが、教育・文化領域で取り入れることの効果、どう用いられるべきかなどを話す。
刀根さんと、刀根さんに個別指導を受ける門脇さん、山口市のカルチャーセンターで刀根さんに学んだ下関市の作業療法士の高木浩史さん、山陽小野田市の歯科衛生士の松沢美枝さんも感想などを述べる。
門脇さんの発表のタイトルは「街の小さな花屋さんのホリスティックな教育とケア~花と言葉の教室で育まれる子どもたちの笑顔」。「花と言葉の教室」は4年前からスタートし、毎回のテーマについて、自分の気持ちをフラワーアレンジメントと詩で表現し、コミュニケーション能力を育むレッスン。学会でその実践を紹介する。
門脇さんの店は花の売り場の奥にサロンがあって、英会話など花以外の講座、教室も開いて学びの場になっている。今後はこれら同店ならではの取り組みを広げたいと話している。
(日刊新周南 2019年6月19日の記事)