●徳山高専で、刀根さんが「マインドフルネス」指導・・・持ちこたえる能力持って(日刊新周南2018年5月29日)
周南市の徳山高専(勇秀憲校長)は24日、遠石の「とね臨床心理士事務所」代表の刀根良典さんの講演会「答えの出ない、曖昧で不確かな事態に耐える力を培う」を同校体育館で開き、本科生、専攻科生の全664人が瞑想法「マインドフルネス」等を学んだ。
これは同校が毎年開いている「安心・安全の日」の講演会。これまではいじめ、薬物乱用防止等をテーマにしてきたが、今回はメンタルヘルスをテーマに、昨年まで同校のスクールカウンセラーもしていた刀根さんを招いた。
刀根さんは直面する問題に対し、対策を立てて実施することができる「問題解決能力(ポジティブ・ケイパビリティー」だけでなく、解決しないときに持ちこたえる能力(ネガティブ・ケイパビリティー)も大切だと述べて、「わけがわからなくても、持ちこたえてさえいれば、いつか解決する日が来る」と呼びかけた。
「マインドフルネス」はこの能力を培うもので、グーグル社をはじめ、アメリカのIT企業等でも取り入れられている。学生たちは、刀根さんの指導を受けながら、背筋を伸ばして座り、呼吸に注意を向け続ける等の瞑想法にも挑戦した。