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●山口新聞のコラムに私の書いた記事が掲載されました。 東流西流②「勝ちすぎは災いのもと」 2019年7月12日

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山口新聞 2019年7月12日(金) 東流西流②「勝ちすぎは災いのもと」

勝ち過ぎは災いの元

今から約八百年前、山口県の壇ノ浦で、源義経は平家一門を完全に攻め滅ぼしてしまいました。この後の義経は、兄頼朝との確執による不運と災いの連続です。平家が滅亡せず、一定の勢力を保っていれば、頼朝も、戦に天才的な能力を発揮する義経を手放すことができなかったはずです。それをどう間違ったか、義経は平家を完全に攻め滅ぼしてしまいました。それも幼少の安徳天皇まで。頼朝にとって、平家滅亡のその瞬間から、義経は必要な人材ではなくなったどころか、むしろ朝廷の権力者と繋がり、自分を脅かす邪魔な存在と映ってしまったのでしょう。

戦いにおいて、勝ち過ぎは災いの元です。敵を完全完璧に叩き潰してしまうと、その瞬間から別の災いが起こってきます。敵を完璧に殲滅などせず、むしろ弱った敵には塩を送るくらいの度量、度胸、戦略性があった方が、何事もうまく収まるものです。

心の健康を考えるときも同様です。一見、最悪の敵に見える「不安・ストレス」も、完全完璧に解消しようとしない方がよい。「不安・ストレス」は、害にならない程度に少しあった方が刺激になってよい。そう考えた方が実は心理的にも安全なのです。完全完璧を避けることは、生き抜くための知恵の一つです。  (周南市、とね臨床心理士事務所代表)

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https://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/touryu/2019/7-8/touryu0712fri.html

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